すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

宙組 全ツ「バロンの末裔」②キャスト別

f:id:h_9073:20211214220845j:plain

真風涼帆/弟エドワード・兄ローレンス
今まで真風の事を散々最高と言って来てなんですけど、語尾上がりだけはちょっとどうかと思う。
今回はイントネーションもおかしな事になってた。
演出家がOK出したのか、ツアーの途中からそうなったのか。
あれって昭和の頃やってた和製ミュージカル調で、古臭さを感じるのよね。
演出家によっても違っていて、小池さんでは感じた事は無かった。
ウエクミはたまにある。
サパでもやってた。
サパの時は「宝塚見てる」って感覚になったけど今回はやり過ぎ君でした。


エドワードって人生に於いて成功する人の典型的な人物だと思う。

行動力や判断力、頭取との交渉力、リチャードの話を聞いて新しい事業を始める提案をしたり、周りの人をうまく巻き込んで行く。
冷静沈着。
キャサリンとの事も判断を誤らない。
軍を退役後、経営者でも充分やって行けそう。


そして誰と結婚しても幸せになれる人。
悲しいけど多分そう。


愛する人を故郷に残してひとり去っていくエドワード、でもそこには悲しみだけで無く故郷や家族への愛を胸に去って行くんですね。
そんな所も後味が良かった。


こんな素敵なお芝居で退団した当時のトップスターとファンの方は幸せだったんじゃ無いでしょうか。


今回もスーツの真風最強説は続いてた。
もう生まれた時からスーツ着てたんじゃ無いだろうかと思うくらい。
スーツに無駄な皺が無いし足りないものも無い。
最充実期の真風はやっぱり最高にカッコ良かった。
娘も何度もそう言ってた。



潤花/キャサリン
病気の婚約者を看病する微妙な年齢のご令嬢役。
微妙なと言うのはパンフレットにはありません。
スタイルが良いのでどの衣装も似合ってたけど最後のパーティの白いドレスが品があって好き。
台詞も聞きやすく歌も安定してた。
前回のシャーロックでは歌ってる印象が全く無くてちょっと緊張したのごめん。
「雉撃ちの丘」でキャサリンエドワードに告白した後、一度ヘンリーがふたりの会話に入ってくる場面でもずっと緊張感を保っていて、その後のふたりのお芝居が見応えがあった。




凛城きら/トーマス
りんきら、声がにわさんに似てた。
マイクロフトの時は思わなったけど。
雪組でにわさんと兄弟役とかどうでしょうか。
どんな芝居になるかわからないが、雪組でお待ちしています。




桜木みなと/リチャード
前半からエドワードの友人として登場。
ちゃっかり者でうっかり者のリチャード、舞台にずっといた様な気がする。
瑠風の歌が余りにも良かったのでちょっとそこは分が悪いなと思ったけど、娘役といると何だかより素敵に見えた。宝塚マジックか。




瑠風輝/ウィリアム
父親の前時代的なやり方にに対抗しながらその尻拭いをする、同時に父親のやった事は知られてはいけないし、信念に反した事はしないが、父親を非難されれば感情的になりかばいもするという、2代目銀行頭取役。
それぞれの面が一人の人間として成立してた。
これからの時代を自分たちの時代と歌ってました。
彼女や奥方など相手役がいれば宝塚マジックが発動してもっと素敵にみえたかもね。
歌はホントに上手くて、音くり寿が花組の宝なら、瑠風輝は宙組の宝に間違いない。
そしてスターだった。




鷹翔千空/ブリンクリー
社長秘書でいつでも瑠風のそばにいた。
スタイル良すぎ
ソファで怯えて足を上げるのが可愛かった。
娘はスタイルを絶賛。






お読み頂きありがとうございました。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村