すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

滝川英治さん テニスの王子様と宝塚

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撮影中の事故により脊髄損傷、その後リハビリを続け、今回絵本を出版されたそうです。

Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4dc2b20b88d2f076efb85fef7233ffafb3a651

滝川英治さんと言えば私にとっては、「青春学園中等部、男子テニス部」の「手塚部長」です。



2011年3月11日14時46分頃発生した「東日本大震災
多くの方はその当時、自身がどこに居て何をしていたか覚えているのではないでしょうか。
直接震災に合ってない方でも。

私が住んでいる所は震源地から一番遠い場所にあります。
それでも最初の地震速報から始まり、津波、火災、そして福島第一原子力発電所の事故等、様々な情報がメディアから日々刻々と入ってきました。
それに反比例してドラマや歌番組の放送は無くなって行きます。テレビの番組欄はほぼ地震原発事故について。
ラジオは辛うじて過去の曲を流していました。

その頃私は、週に1回娘が参加していた舞台のお手伝いをしていました。衣装づくりや物販制作の傍ら、練習している子供たちの歌を聞いたり、お芝居やダンスを見る事が楽しみでした。
舞台から聞こえる生の声っていいんですよね。
元気を貰えます。

そして夜はパソコンでネットサーフィン
今は死語?
「芸能」に飢えていました。
で一番嵌ったのが「宝塚」と「ミュージカルテニスの王子様」とあといくつかの舞台。

テニスの王子様」は、
元々は少年ジャンプに連載されたスポ根マンガ。
転校生の主人公「越前リョーマ」が地区大会、関東大会、全国大会と勝ち抜いて行く中学校の部活の物語。
キャラクター達が必殺技を使います。
チーム内の代表争いや、ライバル校との因縁試合や友情あり。
主人公「越前リョーマ」はひたすら上を目指します。
巨人の星」「アタックNo.1」「アストロ球団」が大好きだった私はすぐに嵌りました。
古すぎますか?最近は何でしょ?

そして中学校の部活動の設定の為、テニスという個人競技なのに「団体戦」です。

マンガはアニメ化され舞台化され実写版映画も。
私は実写版DVDから舞台「テニミュ」の流れ。
何故かは割愛します。
マンガやアニメは全く見ていません。
嵌ったのは舞台化されたもの。

テニミュ」は2.5次元ミュージカルの走りです。
ウィキ先生によると2003から2010年迄が1stシーズン、私が見たのは1stシーズンのみ。
それもYou Tubeレンタルビデオだけで生の舞台は見ていません。
最初は細切れの動画、初めて細切れでは無いものをみたのは、
ミュージカル テニスの王子様 The Final Match 立海 Second feat. The Rivals」
これアニメで言えば最終回・最終章なんです。それでも内容はほぼ理解出来きました。
スポ根アニメ見ていたので無問題。

「ミュージカル・テニスの王子様」は、1年間の中学の部活の話です。
それを7年掛けて舞台にしましたので、主人公である中学1年のリョーマを含む「青春学園」のメンバーは代替りがありました。
滝川英治さんは「青学初代キャスト」です。
キャストは5代目まであります。
私は5代目大千秋楽を観て、初代キャストから順に観ていきました。

スタッフに三ツ矢雄二(脚本・歌詞)、上島雪夫(演出・振付)、佐橋俊彦(作曲)の名前があります。
この3人が長く関わった事で統一感のある「物語」になったのではと思います。

三ツ矢雄二は声優で、上島雪夫は「バビロン」など宝塚でも振付をしてます。
テニミュ」では「バビロン」の白い衣装の場面を彷彿とする別れの場面がありました。
「卒業式」もあります。

出演者は一部を除いてほぼ初めての舞台。
歌やダンスの実力も大事ですが何よりもキャラクターに似ているかどうか。
スタッフとキャストの苦労はいかばかりであったか。
しかし、初めて舞台で歌い踊り芝居をする年若い演者達は、決して上手くは無いが、いつの間にか「あり得ない世界観」を構築していきます。
「あり得ない世界観」は歌でも発揮されます。


「THE TOP」より一部抜粋
昨日よりは今日 今日よりは明日
明日よりは未来
そこが行き着く場所さ THE TOP


「24/365」より一部抜粋
テニスの試合に掛けた俺の24時間
トゥエンティーフォー
勝つ事だけに生きる俺の365日
スリーシックスファイブ

そして音楽の力
佐橋俊彦さんの音楽が世界観を後押しします。

リョーマを始めライバル達も誰一人、負ける事は考えていません。
倒れる事を拒否します。
満身創痍となっても上に行く事を止めません。

2011年に「ミュージカルテニスの王子様」「宝塚」などを見る事により私の精神的バランスは保たれていました。大袈裟に言えば。

しかし、ひとつの理想に向かって行くエネルギーを感じ、永遠では無い儚い美しさを観ることは、生きて行く上でとても大切な事です。
何故なら私達すべてがそういう存在だからです。

どんなに素晴らしい舞台を観ても現実の諸問題は解決しません。
だから私は毎日仕事に行き、生活費を稼いで家庭の事をし日常生活を送ります。
でも「テニスの王子様」「宝塚」に出会った事で、人間関係や仕事や身内の色々な事があったとしても、「まあ大丈夫、これが終わったら帰ってあれを観よう」とかなってました。
その頃、会社に行く前に必ずタランテラやテニスの王子様を観ていきました、5分位ですが。
儀式の様に…笑

宝塚を見る為には日々の経済活動も必須…笑
てもそれだけでは・・・のループ状態がしばらく続きました。
「あり得ない世界」と「日常」との行ったり来たりが今でも穏やかに続いています。





滝川英治さんは私に「テニミュ」にどっぷり嵌らせたひとりです。
「2つの悲願を成し遂げた」
並大抵のことでは無かったはず
是非お読みください。

Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4dc2b20b88d2f076efb85fef7233ffafb3a651

滝川英治さんInstagram
https://www.instagram.com/eiji_takigawa0324/?hl=ja



お読み頂きありがとうございました。
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