すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

雪組 朝美絢『海辺のストルーエンセ』 指田さんは脚本家か演出家か


https://kageki.hankyu.co.jp/news/20220830_003.html

2023年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【KAAT神奈川芸術劇場公演/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。  


雪組公演
■主演・・・朝美 絢

◆KAAT神奈川芸術劇場:2023年2月3日(金)~2月12日(日)<一般前売:2023年1月8日(日)>
座席料金…S席8,300円 A席5,000円
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2023年2月24日(金)~3月2日(木)<一般前売:2023年1月28日(土)>
座席料金…全席8,000円

ミュージカル・フォレルスケット
『海辺のストルーエンセ』
作・演出/指田 珠子

北海とバルト海に囲まれた潮騒響く国、女神フレイヤが住まう所・・・

18世紀中葉、若き王クリスチャン7世が治めるデンマーク王国大北方戦争後の中立政策によって、人々が平和な時代を謳歌していた頃。小さな町医者ヨハン・ストルーエンセは、啓蒙思想に傾倒し、保守的な医療現場を改革しようと奮闘していた。新しい考えを広め、いつか大きな世界で活躍したいという野心を抱くヨハンは、その美貌と賢さ、エレガントな立ち振る舞いを武器に、専属医として王達に近づく。
そこで目にしたものは、享楽に耽る王クリスチャン、無能な王を放任し国政を牛耳る宮廷官僚達、我が息子を王位に就かせようとするクリスチャンの継母ユリアーネとその一派、そして異国に慣れず王と不仲の王妃マチルデ。宮廷は「病」に満ちていた。国政を握り、世直しを行うチャンスとばかり、「治療」を開始するヨハンだったが、次第に孤独な王妃に惹かれていく。
果たして2人の、そしてデンマークの向かう先は・・・   






次期トップコンビ御園座公演とは別に、2番手あーさの公演が発表されました。おめでとうございます。
医者というとfffのゲルハルト先生を思い出した、でも今回は野心をもって王たちに近づくんですね。良いと思います(笑)
あーさの役でゲルハルト先生が一番好き。
異国に慣れず王と不仲の王妃マチルデとのロマンスも有りですよね。宝塚らしい物語になりそう。


てっきりあがちんを中心とした若手の舞台かと勝手に思ってました。
それで前回の妄想劇場ではあがちんを外していました。
でも考えてみれば2021年『ほんものの魔法使い』2022年『Sweet Little Rock 'n' Roll』『心中・恋の大和路』だったので、順番でいうとあーさの番ですね。ドキドキが落ち着きました。


以前にも書きましたが、雪組に組替えで来てくれるのはすごく嬉しい。
新しい風が吹くだろうし、その生徒さんがきっかけで以前出演していた作品をDVDで観る事で雪組以外の良さも知ったりする、それがあやなの『阿弖流為
宝塚ファンになりたての頃、他の方のブログで組らしさが失われたとか、どの組をみてるのか分からないという感想をみました。
毎日の様に劇場に通われる方はそう思われるかもしれませんが、そのような感覚は今でも私にはありません。
歌が上手かったり、熱いダンサーだったり、キラキラが過ぎたり、雪組で観られてラッキー。


だけど雪組から組替えされるのは、ホントに寂しい。
宝塚の組替えはただの部署異動でなく、もう宝塚では同じ舞台で観ることは出来ないということ。
しかし栄転には違いなく、ファンはその生徒の行く先に大輪の花が咲くことを祈るのみです。
雪組から星組有沙瞳月組へ月城かなと、花組へ永久希せあが組替えになりそれぞれの組で活躍しています。


何となくあがちんにもそんな未来を考えていました。
万博のアンバサダーになりダイキンのCMにも出ていますが、それが保険になるとは思えんぞと。


しかし、享楽に耽る王クリスチャン、これはあがちんでしょ。
急に人が変わってすみません。
北欧デンマークなので金髪の王あがちんを、野心溢れる金髪あーさがどう籠絡するのを観てみたい。



そして作・演出は指田 珠子(さしだ しゅこ)
指田さんは『龍の宮(たつのみや)物語』『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』で宝塚ファンの心をガッツリ掴みました。
私が観たのはひとこの冬霞だけ。ライブ配信
見終わった時ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』を思い出していました。
萩尾さんも作品にしています。どちらも何十年も前に読んだので詳細や結末は覚えていません。
姉と弟の近親相姦的な関わり方や、エキセントリックな友人への憧れ、その友人に似ている謎の美少女など、魅力的な登場人物や設定がいっぱい詰まったコクトーの代表作。でも作品を語るのは難しい、自分が出てしまいそう、そんな作品です。


宝塚では脚本と演出をひとりで担います。
冬霞は冒頭のひとこの登場シーンや血塗られた様な衣装、食事のシーン、ゾンビの様なダンサー達、亡霊になってまでも立派な父親、アナキストあすか、飽きずに楽しめました。
絵面がよかった。
あーさの作品でも期待しています。






お読み頂きありがとうございました。
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