すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

宙組全ツ「アクアヴィーテ」①

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日にちが過ぎてしまいましたが、ショーの感想です。
初日と二日目がごっちゃ混ぜの上、日にちが経っているにも関わらず、所々変なテンションとなっております。



全国ツアーに宙組、そして「アクアヴィーテ」を持って来たことで劇団はツアーの大成功を確信していた事でしょうね。

もうそれ位、真風率いる宙組は最高だった!
何度も言ってますが1回位は1階席の前方で観たかったのはホント。
絶対そらくんが参加すると思っていたから。
だけど無問題。

だって、真風さんがね、神様だったのよ。
えっ私なんか変なこと言ってますか?
私見たんですもん

真風さんが登場した時、目が潰れるかと思った。
お顔ははっきり裸眼で見えましたが、全身がキラッキラ過ぎて体の形がはっきり見えなかったんです。
ホント神々しい。
天上界から人間界に降りてきた神様にしか見えず。
もしかして私たち人間には真風さんの姿は見えないのかと、慌ててオペラグラスを上げるとスーツ姿の真風発見。

その時、客席の上手側にちょっと首をかしげて目であいさつするような仕草をしたの。
かっこよ。
ああ、かっこよ。

真風の中には100%男役しかない。
そして神様だから何でもできるし、何でも知ってるし、みんなの事を分かってるの。
だから余裕あるの。
そんな感じ。
かっこよ。

もちろん人間界では一生懸命まじめに物事に取り組んでいる人は偉い人だけど、ここはほら「タカラヅカシティ」だから

尋常ではない夢の世界。
スターが踊り歌う天上界。
過剰な愛があふれる世界。

貴女がいる世界を忘れて目眩く迷宮の世界へようこそ。
そんなショーのメッセージを受け取りました。





出だしの構成が良いんですよね。
最初、怪しげな組長と黒鳥たちがはけた後にセンターにスポットライトが当たりトップスター登場。
椅子にハスに座っているのかっこよ。

グラス片手にアクアヴィーテの主題歌をアダルティーに歌唱。
そして段上で男と女が踊り、パラパラと登場した数人の男役たちが後方で各々ポーズ。
そして宝塚の花、美しい男役たちがこれでもかと舞台にあふれるように登場!
男役群舞で観客を魅了!

ここで2回目はずっと秋月光さんを探す私。
何故か私のセンサーが働いたらしく結構オペラグラスに入って来た。
真風の斜め後ろに居たりしたからね。

長い足を広げてかなり特徴のある振り。
男役はそれぞれ観客を誘ってそうな表情だったり、やる気のない表情だったり、いろんな顔で踊ってる。
もう、観客の手拍子が止まらず。
指笛が鳴るかと心配した。

真風や男役たちが一旦はけた後、後ろから潤花さんや娘役たちが男前に降りてくる。
腕を伸ばしておいでおいでの振り、そしてこんなの平気よと足を上げる振りのあと一人だけ残る潤花。

そこへ下手?から真風さんが戻りデュエットダンス。
すると段上に2番手桜木さんが上手より登場し歌唱、その後娘役とダンス。
ふたりが段上からおりると、今度は檀上左右より瑠風輝さんと鷹翔千空さんが登場し歌唱。

だぶん、本公演ライブビュでは桜木さんとそらくんだったはず。

二組のデュエットダンスをパンチのある歌で盛り上げます。
ここはずっとかまじゅんをガン見。
隣のおば様はときどき言葉にならない感嘆の声。
何となく胸に両手を当てているご様子


銀橋も花道もありませんが、藤井先生はこのプロローグだけで観客の心を鷲掴みにしました。
その後はあっという間に終わった。
はあ。

耳に残る主題歌と
ダンスを含めた人の流れがもう最高!


ここで比較のために思い出して頂きたいのが望海さんの「ガートボニート

潤花猫が上手花道へはけて行った後、反対側の下手よりひとこちゃんとみちるひまりが水色の衣装で銀橋を渡り上手でポーズ。
そしてセンターより望海さんがセリ上がりで登場。
歌うかと思ったら下手の2番手咲ちゃんにスポットが当たり悩ましく歌唱後、大階段に男役がずらり並んで降りて来るという流れが大変素晴らしかったが、今回はそれに匹敵。

いや、幕開きに持って来たことで、初めて宝塚のショーを見る観客を魅惑のタカラヅカワールドに誘いました。

藤井大介、凄いよ。
魂だけになって舞台の真ん中で観ていたい。
ずっと。
そんなショーでした。





お読み頂きありがとうございました。
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