すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

雪組『オデッセイ』咲ちゃんのデュエットダンス

グッズは実用的なものが好き

オデッセイではデュエットダンスがふたつ。第一部の囚われの王妃カセキョーと第二部の希和ちゃんとのシーン。


第6章アラビア海は幕前のコミカルな場面から一転して、金の奴隷と囚われの王妃の悲恋物語が始まります。
陰ソロは有栖妃華、Stranger In Paradise
2020年入団のカセキョーは劇団からの抜擢が続いていますが、顔は可愛らしく体も柔らかで、小さな丸顔に長い手足で踊る王妃は庇護欲を掻立てられました。
ブルー系に金の飾りが上品で、全身布に覆われて肌が出ているのは顔と手足だけ。
有栖妃華の伸びやかな歌とカセキョーの柔らかな身体の動きがシンクロしてとても気持ち良かった。
男役の女装が多い作品でしたがこれはカセキョーの起用に納得しました。

本来出会うはずの無い金の奴隷と囚われの王妃、
初めて会ったとしても、目を合わせ肌を触れあえばお互いを望んでいることが分かる、この時の咲ちゃんの表情は囚われの王妃の愛を渇望しながら、愛する者の期待と不安が感じられました。
ドラマティックな素敵なデュエットダンス、悲劇的な結末。




希和ちゃんとはTAKARAZUKAの場面のあと、舞台上で髪飾りを外すのを見ていますので、ここからデュエットダンスが始まるとワクワク
そして2番手あーさのカゲソロで、白い軍服の咲ちゃんとティアードドレスの希和ちゃんのデュエットダンスが始まります。
雪組に来てから何故かドンドン癖が強くなっているあーさの歌ですが、これはホントに良かった。
劇場で聞いたときは誰かわからず後でプログラムで確認。
美しいふたりに寄り添った丁寧な歌い方。Collars of The Wind
トップコンビのダンスに2番手の歌、王道です。

希和ちゃんは上半身が柔らかくて、片手を咲ちゃんに添えてもう片方の腕を回し上半身を大きく反る技をするんですけど、その動きが美しく優雅。
希和ちゃんが元の位置に戻るまでじっと見つめる咲ちゃんの目元が優しい。
キュンキュンとは違ったうっとりとした多幸感、ふたりの信頼関係から来るであろう安心感、この二人絶対別れないよねという謎の大丈夫感(笑)

言葉は要らない、ただお互いに見つめるだけで永遠の時が流れる。
私(男役)は貴女のもの、貴女は私のもの。
身も心もあなたに捧げます。
ザ・タカラヅカ
どんな神様も祝福することでしょう。


悪意のない美しい世界を観せる
それが宝塚










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