すみれの散歩道

心惹かれる宝塚や映画などについて綴ります

花組アウグストゥス ライブ配信

面白かったです
全くこの芝居の予備知識ありません
昔ハリウッド映画を見たくらい

最初から主人公とその親友が舞台に出て来て
カエサルの凱旋の場面に移ります
主人公の素性や性質も何となくわかります
展開が早く主要人物たちが次々に登場しワクワク
歴史の教科書で見た!みたいな

ダンスオリンピアで気になった一之瀬航季さんは探せなかった残念

この時のカエサル夏美ようさんは、自分を殺そうとしたポンペイア華ちゃんを許す度量のありそうな芝居、でも共和制なんてと実はおもってる

凪七瑠海さんは気位が高い女王クレオパトラ
でもアントニウスをそんなにも愛してるのって位愛してるんです
公の場と二人だけの私的な場では声の出し方を変えてます そんな所でもアントニウスへの気持ちに嘘偽りが無い事が分かりました
カツラも面白かった

アントニウス瀬戸かずやさんは、音くり寿さんの婚約者、でもクレオパトラを最初に見た時から好き
政治家というより軍人さん
周りと違うかっこよさ

ポンペイア華ちゃんはカエサルを父親の敵と狙いますがオクタヴィウス柚香光さんに阻まれてしまいます
熱演です
最初はいつもとメイクが違うのかと感じました
華ちゃんの低音ボイス好き

そして永久輝せあブルートゥース
カエサルに命乞いをするが結局仲間に乗せられて裏切り者となります
カエサル謀殺の場面は昔からある場面ですがいつ見ても怖い

殺しても良いとか殺されて当然とかそういう感情がほとばしっていて人間の決して見てはいけない面を見せられている気がします

オクタヴィウス柚香光さん
思慮深い青年の役 血を見るのが苦手
でも政権の中枢に近い
そして大叔父であるカエサル亡き後そんな彼がどう変わるか変わらないか
というお芝居だったんじゃないでしょうか

それなら
ポンペイア華ちゃんは自殺するんじゃ無く、オクタヴィウスがどう変わるか変わらないかを見届ける立ち位置にした方が良くないでしょうか?
最初は敵対していても状況が変化し民衆の正義への変節を目の当たりにし
では彼はどうするのか私が見届けよう!と決心する
私がローマを去る事になったとしても
とかね
クレオパトラアントニウスの後を追って自殺するのとは対象的にしても良かったのでは?
戦いで自殺したポンペイアが神風を吹かせてローマ軍に勝利をもたらすよりよっぽどいい感じ
あくまでも素人の戯言ですが

宝塚だからといっていつでもトップコンビがラブラブじゃなきゃ嫌だとは言わないけど
今回はトップコンビが実はお互い好きあっていてだけどカエサルに父親を殺されオクタヴィウスもそれに関わっているのかと疑惑を拭えず
でも彼のまごころに彼女の頑なな心も
なんてベタな展開も妄想しそうです

後半の戦いの場面が暗く似たような展開なので
前半は二人のラブラブか
カエサルの凱旋時にもっとお祭りっぽいダンスシーン入れたり

もしくは後半
これまで亡くなった人々への鎮魂
すべての戦いが終わった後故郷への凱旋
そしていま生きている歓び
を表現するシーンを最後に入れてもっともっと晴れやかに終わる事もできたのでは?

柚香光さんと華ちゃんのお芝居の相性は良いのでそういうのも見てみたかった


多幸感は足りなかったけど
芝居は面白かったと思います
上から目線では無くホントに

ん?とおもったのは華ちゃんポンペイアがいつ死んだか私にははっきりわからなかった事と
後半戦いのシーンがどれも似た感じだった事
真ん中から登場人物が出て来て戦うのが何度かあって 画面も暗くて飽きてしまったかな

照明をもっと明るくし観客から演者の顔が良く見えるようにして欲しい
合戦シーンに興味なくても演者の顔がみたいとか
演者の活躍を見たいとかファンなら思うんじゃないですか
宝塚って芝居を見ると同時にそれ以上に演者の顔を見たいと思って劇場に行くと思うので
まぁ、今回はライブ配信だったんですけど

そしてオクタヴィウス柚香光さん
舞台に出て来たら顔良し姿良し
マント捌きと前傾姿勢で走る姿勢がモロ男性です
男性以上に格好良く美しい
そしていつも思いますがヘアスタイルがハズレ無し
センス良い
タカラジェンヌの美しさかっこよさは女優や男優やアイドルのそれは全く異なるものですね

柚香光さん
今回は受けのお芝居でした
上手ですよね受け芝居
はいからさんが通るやフェアリーテールもナチュラルで良かったし
ポーの一族の成功はそれとはちょっと違うかもしれないけど柚香光さんの功績も大きかったと思います

今日で華優希さんや瀬戸かずやさんは卒業ですが
星風まどかさんが異動になり
柚香光さんとどんなお芝居を見せてくれるのか楽しみです





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